あのときもそうだった。 幼なじみの洋輔。 洋輔がお姉ちゃんの支えであり、お姉ちゃんの好きな人っていうのはすぐにわかった。 洋輔はいつだってわたしよりお姉ちゃんの味方だった。 洋輔がお姉ちゃんのこと好きなんだっていうのも気づいてた。 それも悔しかったんだ。 わたしだって洋輔のことが好きだったから。 あのときのわたしは必死だった。