「龍希!どこいってたの!」


夜20時近く、俺は家に戻った。



「おばさん、ごめん。なにも連絡しなくて」


「もう、龍希にまでなにかったんじゃないかって心配で・・・」


おばさんは実の姉を亡くしていて、その子供である俺のことを自分の子供のように育ててくれた。


それなのにこんなに心配させてしまうなんて、俺はなにをやってるんだろう。