わたしの願い



――ドタドタドタ


階段をあがってくる音がして時計をみる。


ごはんにしては早いし、なんだろう?


そう思っていたらドアがあいて遥がわたしの部屋に入ってきた。



「ねえ、お姉ちゃんのクラスにイケメンの転校生きたってほんと?」


「うん、転校生きたよ」



遥はわたしと同じ高校だった。


それにしても情報がはやい。

一個下なのにどこからそんな情報が回ってくるんだろうか。



「やっぱかっこいいの?」


「う、うん。かっこいいと思う」


「ええ、いいなー。ねえ、明日わたしと一緒に学校いこ」


「え?」


「お姉ちゃんについてってその人に妹ですっていう」


「いや、でも、わたし寺島くんと全然話してないし・・」


「いいよ別に。そんなのは。てか寺島くんっていうんだね、うわーたのしみ」



それだけいうと遥は部屋をでていった。