わたしの願い



「今度はさ、違う形でここにきてよ。夏になったら俺海の家でバイトしてるし。それまでお互い頑張って生きよう」


お互い頑張って生きよう。

なんていい響きなんだろう。


「はい、絶対きます。遊びに」


「よかった。あ、今更だけど俺中越渉(なかごしわたる)。高3。よろしく」


「藍沢愛です。高2です。よろしくおねがいします」


「一個下だったんだ。なんか大人びてるから上だと思ってたわ。てか、敬語じゃなくていいから」


「・・わたしも渉くんもっと上だと思ってた」


「もっと上って。老けてるっていいたいわけ?」


「あ、いえ、違います」


「あはは、冗談。てかまた敬語なってるし」


「すいませ、あっ」