君と恋する通学時間


小鳥遊君はビックリしたように目を見開いて固まっている。

「ご、ごめん、突然こんなこと言って。でも、もうこんなぐちゃぐちゃな気持ちのままでいるのは嫌だったから。小鳥遊君の幸せを願えるようになるから。それまで、 待ってて。大丈夫になったら……また駅に会いに行く」

もう小鳥遊君を避けたりなんかしないから。

「は? いや、あのさ……なんかいろいろと誤解してるみたいだけど」

誤解?

「一緒に誕生日プレゼントを買いに行くって言ったのは、親のプレゼントって意味で。 毎年ちゃんとお祝いするって話も、親の誕生日のことだから」

「え……?」

親の、誕生日?

「どういう、こと? 親公認のお付き合い……?」

一緒に誕生日プレゼントを選びに行くほど、咲姫ちゃんが小鳥遊君の親と仲良しってこと?

「いやいや、そうじゃなくて。俺と咲姫は双子の姉弟で、二人で親の誕生日を祝おうとしてたんだよ」

「えっ⁉」

ふ、双子?

「急に森口の態度がよそよそしくなったし、嫌われてんのかなって思ってた」

ってことは、全部私の勘違いだったってこと?  
勝手に勘違いして、悩んで落ち込んで泣いてたの?

バカだ、バカすぎる。

それで小鳥遊君を避けて、モヤモヤして。

「とりあえず、これ受け取ってよ」

再び紙袋を差し出された。

待って、でも、これって、好きな子への誕生日プレゼントだよね?  

小鳥遊君の好きな女の子って。

まさか……いや、でも。