「俺が咲姫を好きって、それは絶対にありえないから」
「で、でも、だって、プレゼントを選びに行った帰りに二人でいたじゃん。私、あの あと小鳥遊君のあとを追いかけたんだよ? そしたら二人で仲良く歩いてたから、声をかけられなかった。一緒に誕生日プレゼントを買いに行くって……毎年お祝いするって、咲姫ちゃんにそう言ってたじゃん」
言っているうちに胸が苦しくなって、涙があふれた。
小鳥遊君の前で泣きたくなんかないのに。
ズズッと小さく鼻をすする。
必死に唇を噛んで、涙をこらえた。
でも、伝えたい。
せめてこの気持ちだけは、ちゃんと。
「私、それを聞いてショックで……電車の時間ずらして、小鳥遊君に会わないようにしてた。好きな女の子の相談なんかされても、なにも言えないと思ったから。仲良くなりたいって言われた時も『無理』って言っちゃった……」
胸が苦しくて、でも、言わなきゃ。
「わ、私は……小鳥遊君のことが好きだから。だから、苦しくて」
言った。言っちゃった。
好きだって。
涙が頬に流れて、慌ててそれを拭う。



