君と恋する通学時間


「お、追いかけなくていいの? 行っちゃうよ?」


今日プレゼントを渡す予定だったんでしょ?

「いいんだよ。あいつのことは」

「で、でも」

ほんとにいいのかな。

取り残された私たちの間には、なぜだかとても気まずい空気が流れている。

ど、どうしよう。

「それより、時間大丈夫?」

「う、うん」

「そこの公園に移動しようぜ」

小鳥遊君の言葉に素直に頷く。

そして無言のまま並んで歩いた。

無表情だけど、なにかを考えているようなその横顔。

小鳥遊君はいったい、なにを考えているんだろう。

咲姫ちゃんのことは、ほんとにいいのかな。


公園に着くと、木の下にあるベンチに並んで座った。

風がそよそよと吹いて気持ちがいい。