君と恋する通学時間


さっきバイバイしたばかりなのに、とにかく会いたい。

ペダルを漕ぐ足に力が入る。

狭い歩道の上を猛スピードで駆け抜けた。


陽気な春風がビュンビュン通りすぎ、景色 がとても早く流れていく。

少し先の交差点の信号が赤に変わったので、徐々にスピードをゆるめた。


信号まであと五メートルのところまで来た時、小鳥遊君の背中を見つけた。

止まっているし、ちょうどいいや。

そう思って自転車を降り、押しながらゆっくり近づく。

小鳥遊君は前を向いたまま私には気づいていない。

交差点には信号待ちをしている人がたくさんいて、小鳥遊君は背が高いからとても目立っている。