君と恋する通学時間


とりあえずほかのお店も見てみることにした。


どんなものがほしいのかもわからないし、いくら聞いても私がかわいいと思うものでいいって言うからよくわからない。


「とりあえず腹減ったし、どっか入んない? 森口のお腹が鳴る前に」

「な、鳴らないよっ」

「はは、冗談だって」

小鳥遊君はこの前みたいにまたケラケラ笑った。

無表情なのかと思っていたけど、 感情表現が豊かで意外とよく笑う。

その笑顔にドキッとして、私の頬は一瞬で赤く染まる。

小鳥遊君の行動や言動に振り回されっぱなしの私。

きっと、こんなにドキドキしてるのは私だけだよね。

チラッと小鳥遊君の様子をうかがってみたけれど、小鳥遊君は未だに笑っていて余裕たっぷりの様子。

やっぱり、私だけだ。

向かい合って食べたオムライスの味は全然わからなくて、ただすごく緊張していたことだけは印象に残っている。

そのあと小鳥遊君は結局誕生日プレゼントを買うことはなかった。

どうやら今日は 下見のつもりで来たらしい。

買うところを私に見られるのが、照れくさいのかもしれない。