君と恋する通学時間


「たしかにおしゃれだよな」

「だよね! 茶色の中に浮き立つエメラルドグリーンがいいっていうか! ほんとかわいい」

私も笑顔になった。

前に来た時はなかったから、新商品なのかな。

わー、買おうかな。

どうしよう。

だけど、値段を見てギョッとした。

ご、五千円って……!  
いくらなんでも私には高すぎる。

バイトしてるわけじゃな いから、すぐには買えないよ。

仕方ない、諦めるしかないかな。

あー、残念。

一目見てかなり惹かれたんだけどなぁ。

お小遣いを貯めて買うしかないよね。

それまで売れませんように。

「もしかしたら、あっちに手頃なのがあるかも。っていうか、ブレスレットならあっちのお店のほうがかわいいのがあるよ」


そう言って向かい側のお店を指差す。

ピンク色の外観をしたお店。

中もすごくかわいいインテリアが置いてあって、女子高生くらいの女の子たちで賑わっている。

なんとなく小鳥遊君が好きな女の子は、ここよりもあっちのお店のほうが似合うような気がする。