君と恋する通学時間


そのお店はショッピングモールの二階にあって、ひときわキラキラと輝いている。

着くなり早速綺麗なストーンに魅入ってしまった。

値段もそこまで高くはないから、私のお小遣いでも十分に手が出せる。

ダイヤモンドやエメラルドだって本物が置いてあるわけじゃないし。

「わー、かわいい」

石には形だけじゃなくて、それぞれの持つパワーがある。
一つ一つは小さいけれど、それぞれが持つパワーは大きくて、見ているととても楽しい。

「どれ?」

横からスッと覗きこんでくる小鳥遊君。

「あ、えっと、これ。私、エメラルドグリーンが好きで、どうしてもそういう石に目がいっちゃうんだよね」

かわいいと思ったのは、エメラルドグリーンのストーンがついたブレスレット。

こげ茶の数珠の中に一つだけピカピカの石が入っているのが、とてもかわいい。

「へえ」

興味深そうに、私が指したブレスレットを見る。

その横顔はなんだか楽しそう。