君と恋する通学時間


「わ、私、今日はがんばるから。がんばって素敵なプレゼントを選ぶようにするね! だから、なんでも言ってね。その子が好きそうなものとか、どんなキャラクターが好 きなのかとか知ってたら教えて。参考にするから」

今日は小鳥遊君のために頑張るって決めたんだ。

「いや、うん、それは……まぁ、べつに」

視線をさまよわせながら、歯切れの悪い言い方をする小鳥遊君。

私に好きな女の子のことを話すのは恥ずかしいのかな。

「私は小鳥遊君の幸せを祈ってる。だから、プレゼント選びに全力を尽くすよ」

小鳥遊君が幸せなら、もうそれでいい。それ以上はなにも望まない。

ツラくても、好きなら幸せを願ってあげなきゃね。

「はは……サンキュー」

小鳥遊君は、なぜかとても悲しそうに笑った。

そして私から視線をそらして、宙を見上げる。

なにかを考えているようなその横顔。

好きな女の子のことを思い浮かべているのかな。

胸がズキッと痛んだ。

小鳥遊君の好きな女の子が、私だったらいいのに。

なんて、そんなありえもしない想像をしてみる。

そんなことをしたって悲しいだけなのにね。