なんとなく惹きつけられる香りを小鳥遊君がまとっていたこともあって、気になったんだ。


爽やかで透きとおるような……たとえるならエメラルドグリーンの海のような、透明感のある香り。

その香りがとても好きだと思った。


気づくと目が離せなくなって、ボーッと見つめてしまっていた。


なんなんだろう、これは。今まで男子に興味なんてなかったのに、その後もずっとなぜかドキドキしていた。