「行ってきまーす!」
家から駅までは歩いて十分くらい。
今日もいい天気だなぁ、太陽がまぶしいよ。
駅に近づくと、緊張感がピークに。落ち着かせようと左胸に手を当てて深呼吸をしたけど、あまり効果はない。
「よう」
「ひゃあ!」
突然後ろから肩をポンと叩かれ、心臓が口から飛び出しそうになった。
なな、なに?
「ぷっ、そんなにビックリしなくても」
ドキン。
振り返るとそこには小鳥遊君がいて、手で口元を隠しながら笑っている。
濃い目のジーンズに、黒のジャケットを着ている小鳥遊君。胸元には十字架のシルバーアクセ。
髪型もいつもとはちがって、無造作にセットされている。
とてもおしゃれでカッコよく、背が高いからすごく目立っている。



