君と恋する通学時間


「俺は……」

グーッ。

小鳥遊君の声と一緒に、私のお腹が鳴った。

しかもかなり大きな音。

「わ、わぁ、ごめんね! 今日、寝坊して朝ごはんを食べられなかったから……それでっ」

わー、もう。

ほんとやだ。

どうしてこんな大事な時にお腹が鳴るの?


しかも、一番聞かれたくない人に聞かれてしまった。


恥ずかしすぎて、どこかに穴があったら入りたいよ。

カーッと顔が熱くなっていくのを感じた。

「いや、ほんと。そんなにお腹が空いてるわけじゃなくて、ただ食べてないから」

「ぷっ、はは。そんなに必死にならなくても」

小鳥遊君はお腹を抱えてケラケラと笑った。

クールな印象が一気に親しみのある雰囲気に変わる。