君と恋する通学時間


それにしても、なにを話せばいいんだろう。

高校もべつだし、共通の話題がまったくない。

ただじっとうつむいたまま、お互いに言葉を発することはない。

まぁ……べつにいっか。

小鳥遊君もなにも言おうとしてこないし、挨拶を交わしただけでも十分だ。

昨日までは、話せるなんて思ってもみなかったんだもん。

いつも見ているだけだった小鳥遊君が、私のことを知っていてくれただけでもう十分。


これ以上を望んだらバチが当たってしまう。

小鳥遊君には好きな女の子がいるんだから。