君と恋する通学時間


翌日。

朝、駅のホームにいると後ろから小鳥遊君がやってきて隣に並んだ。

「よう」

口元をゆるめて優しく笑っている。

「あ、お、おはよう!」

まさか、声をかけてくれるなんて。

すごく嬉しい。

よく見ると小鳥遊君の髪の毛には寝ぐせがついていて、思わずクスリと笑ってしまった。

あんがい、かわいいところもあるんだ。

「なに笑ってんの?」

「あ、ううん! なんでもないよ」

笑ってそうごまかした。

そのあとすぐにホームに電車がやってきて、そのまま一緒に乗り込む。

なんとなく私は、いつもの定位置に立った。

そして手すりをつかむ。

だけどいつもとちがうのは、小鳥遊君が私の隣にいるということ。


背が高いから上から見下ろされる形になって、少し照れくさい。