「メモのことはマジでもういいから」
「ほ、ほんと?」
私としてはいっそのこと、怒ってくれたほうがまだよかった。
「それより、同い年なんだし、気楽にいこうぜ」
「え?」
どうして同い年だって知ってるの?
キョトンとしていると、小鳥遊君はそんな私に気づいて「あー」と言葉を続ける。
「毎朝、駅で見かけてたらわかるだろ。一年の時も、毎日駅で会ってたし」
「うそ……」
だって、まさか。
小鳥遊君がそんなに前から私に気づいていたなんて信じられない。
だけど、嬉しい。
見ていてくれたってことだよね?
それだけで胸が弾んでいる私は、なんて単純なんだろう。
「帰りの電車の中でも、たまに見かける」
「ほんと?」
「最寄り駅も一緒だし、わりと前から知ってるよ。森口のこと」



