君と恋する通学時間


「マジで、見たんだ……?」

「は、はい……」

「はぁ……マジ、か」

小鳥遊君の顔は見えない。

でも、私に見られてショックを受けているような声だった。

恐る恐る顔を上げると、頭を抱えている小鳥遊君の姿が見えた。

「大切な人への気持ちを見ちゃってごめんなさい……!」

「こんなの、恥ずかしすぎるだろ」

そう言って小鳥遊君は黙り込んだ。

顔はもちろん、耳まで真っ赤で、見られたくないのかプイとそっぽを向かれてしまった。

私はどう言っていいかわからず、おろおろするばかり。

「お、怒って、ますよね……? 私にできることなら、なんでもするので……許してください」

「いいよ、べつに。怒ってないから。ただ恥ずいだけっつーか……」

そう言いながら、小鳥遊君は再び頭を抱えた。

よっぽど私に見られたくなかったんだろう。