君と恋する通学時間

 
とっさに顔を下に向けていた。

ど、どうしよう。

いざとなったらやっぱり緊張して話しかけるなんて無理だよ。

だって、どうやって声をかけたらいいの?

覚悟を決めたはずなのに、すっかり臆病になってしまっている。

だけどやっぱり本当に好きなら、小鳥遊君を応援してあげるべきだよね。

ゆっくりと近づいて小鳥遊君の後ろに並んだ。

ふわりと香る爽やかな香りに、胸が締めつけられる。


私の気配を感じたのか、それまでキョロキョロしていた小鳥遊君が、ふとこっちを振り返った。

吸い寄せられるように目が合って、お互いの動きが止まる。

小鳥遊君はなぜか、大きく目を見開いた。 緊張して心臓がバクバクいってる。

顔だって、きっと真っ赤だ。