君と恋する通学時間


夕方、帰りの駅のホームに立っているとどこかで嗅いだことのある香りが鼻をついた。


爽やかで透きとおるような透明感のある香り。


それと同時に胸の奥がキュンと疼いて、ヒリヒリズキズキする。

誘われるように、無意識に小鳥遊君の姿を探した。

でも、どこにも姿は見えない。

いるわけないよね、会うのは朝だもん。


彼の香りだけで、ドキドキして……もしかしたら小鳥遊君がいるんじゃないかって期待している私がいる。

バカだよね。