始業間近になって、隣の席にドサッとカバンを置いて座ったのは、同じ中学出身の男友達、中村正斗。
「みーあ、はよー」
朝からハイテンションの正斗がニコニコしながら声をかけてくる。
野球部に入っている正斗が教室に来るのは、朝練のせいでいつもギリギリだ。
「おはよう。正斗」
「聞けよ、俺今日朝から二十周も走らされたんだけど! マジありえなくね?」
汗だくの正斗が机にうなだれる。
「どうせまたバカなことでもしたんでしょ?」
正斗はいつもバカなことやイタズラばかりやっていて、クラスでは女子から白い目で見られている。
顔はそれなりに整っているから、黙っていればモテると思うのに、 中身が残念なのだ。
それでもクラス問わず友達が多い正斗は学年でも目立っている。



