そこに書いてあったのは、衝撃的な内容だった。
『好きだ、俺と付き合って』
『好きなんだけど。付き合ってくれる?』
『ずっと好きだった。俺の彼女になってよ』
『初めて見たときから、好きでした』
『俺と付き合ってください!』
走り書きのような字で、そんなことがつらつらと書いてあった。
小鳥遊君には好きな女の子がいて、ここに書いてあるセリフで告白しようとしている。
何度も消しゴムで消したような跡があって、ここにはどれだけの想いが詰まっているんだろう。
頭を殴られたかのような衝撃が走った。
胸がズキズキ、ヒリヒリと痛い。
ショックが隠しきれなくて、この時初めて気づいた。



