「何が違うの?顔真っ赤にさせてるのに」
「だからこれは……」
「もうわかったからお望み通りキスしてあげる」
ユウはそう言ったけれど、彼の顔はわたしの前から離れてなぜか耳元へと唇を寄せた。
「美蓮ちゃんはこっちのほうがいいでしょ」
と、囁くとわたしの耳にちゅ、と短いリップ音を響かせてキスをした。
「……んやぁ」
身体が甘く痺れておかしくなりそう。
「そんな可愛い声、他の男に聴かせないでね」
甘い瞳で満足そうに、にっこりと微笑んだユウ。
そんな顔しないでよ。
どうしてこんなことするの。
離れていこうとするユウの服の袖をぎゅっと掴むと彼は動きを止めた。
「……な、なんで最近学校で話しかけてくるの」
学校では必要最低限の会話しかしないのに。
そんな期待ばっかりさせてこないでよ。



