口から心臓が出てきそうなくらいばくばくとうるさいし、ぼわぁっと顔が熱を帯びて赤くなっていく。
ユウは今どんな気持ちでこんなことをしているの……?
なんでわたしにそんなにこだわるの?
そう思うのにわたしを映すその瞳はどこまでも甘くて吸い込まれてしまいそうになる。
「ほら、ほんとにわかってんの?」
わたしがユウにドキドしていることが本人にもバレているのか先程とは違い、今は余裕そうな笑みを浮かべている。
「そ、そこで話さないで……っ」
絶対にわざとだ。
キスしちゃいそうとか思っているわたしの頭の中もきっとバレている。
「なんで?キスしちゃいそうだから?」
ほら、やっぱり見抜かれている。
わたしはユウの気持ちがわからないのに彼はなんでも見抜いてしまうから嫌になる。
「違う……!」
後ろは壁で、突き放そうにも両手は掴まれていて動かせない。
わたしからこの状況を脱することは不可能に近い。



