幼なじみはわがまま。



「さっき、やだっていった罰」


そういって、意地悪そうに、そして満足そうに微笑んだ。

ユウにキスされた額が熱を帯びていて、じんじんと熱い。

きっと、わたしの顔はいま真っ赤だろう。


「な、なにそれ」

「ムカついたから」

「……自由人、自己中、‪わがまま」

「全部ずっと前から知ってたことじゃん」


そうだよ、知ってるよ。

ユウのことはずっと前から知ってる。

どんな性格で何が好きで何が嫌いなことくらい。

それでも、どんなにユウを知っていても特別な女の子にはなれない。

それじゃあ、意味がないんだよ。


「ユウのバカ」

「美蓮よりは賢いけどね」


うぅ、正論は言わないでよ。

確かにわたしのほうがバカだけどさ。


「うるさい」

「なに拗ねてるの」


優しい瞳がわたしを映す。


「拗ねてないもん」

「拗ねてるじゃん」


こんなにいじけたってユウは振り向かない。

だけど、こんなにも甘えてくれるのはわたしだけだって、そう思っていてもいい?