幼なじみはわがまま。



「あ、廣嶺さんだ!」


そんな声が前から聞こえてきてそちらに視線を向けると、今日も眩しいくらい爽やかな笑顔を浮かべた橋本先輩がいた。

うわあ、今日も爽やかでキラキラして見えるよ。

どっかの誰かとは本当に大違いだ。


「おはようございます、橋本先輩!」

「おはよう。移動教室?」

「そうなんです」

「俺もなんだ……って、廣嶺さん、そのシュシュ可愛いね。似合ってる」


なんて、爽やかスマイルを向けられると自然に頬が緩んで、ほんのりと顔が熱くなっていくのを感じる。

先輩、気づいてくれてたんだ。

些細な変化にも気づいてくれる先輩はきっといい彼氏になるんだろうなあ。


「あ、ありがとうございます!」

「今日、廣嶺さんと会えたから一日頑張れそう」


にっこりと微笑まれて、ドクンドクンと鼓動が高鳴っていく。

その笑顔と言葉は反則ですよ。
免疫のないわたしは否が応でもドキドキしちゃう。