聞いてしまえば、ユウとの唯一の繋がりである“幼なじみ”という関係さえも壊れてしまうような気がして怖いから。
告白して振られでもしたら、ユウとは元に戻れないような気がして言えない。
いっそ、盛大に振られて次に進む方がいいのかな。
「もう!顔が泣きそうになってるよ!今日の放課後、爽やか王子に慰めてもらいな!」
わたしのおでこをツンツンとつつきながら優しい声で言った葉月。
「……橋本先輩を好きになれたらいいのにな」
「はあ、それは美蓮次第でしょ」
「葉月ぃ〜〜」
「はいはい。そう簡単に諦められないのもわかってるから。美蓮は頑張っててえらいぞー。よしよし」
わたしの頭を優しく撫でてくれる葉月にぎゅーっと抱きついた。
さすが我が友よ。
わたしが簡単にユウのことを諦められないのもよくご存知で。
ほんとにこのまま橋本先輩を好きになれたらきっとこんな思いをせずに幸せになれるんだろうなあ。



