幼なじみはわがまま。



そう思って、ニコッと笑顔を浮かべたけれどユウはそんなわたしをじっと見つめるだけ見つめて、なんのリアクションもせずにふいっと視線を逸らした。

その視線の先にはユウに会いに来た彼女がいた。

彼は椅子から立ち上がるとポケットに手を突っ込んで、欠伸をしながら彼女の方へ向かって歩き出した。

ああ、わたしって本当に不毛な恋してるなあ。
いい加減、諦めなきゃってわかってるのになあ。


わたしの視界に映っている二人は恋人そのもので、ユウが眠たそうに目を擦っているのをニコニコと嬉しそうに笑いながら頭を撫でている彼女。


胸が鋭利な刃物で引き裂かれたようにズキズキと痛んで苦しい。

傷つくのがわかっているから見なきゃいいのに見てしまうのが恋心というものだ。


ユウは一体どんな気持ちでこのシュシュとネックレスをくれたんだろうか。

少しでも好きだと思って買ってくれた?なんて聞けるわけが無い。