「おはよー」
「おはよ!あれ、そのシュシュどうしたの?」
学校に着いてすぐ葉月に変化を指摘されて、ほんのりと頬が赤くなる。
「ユウにもらったの。誕生日プレゼントって言って!ネックレスもくれてね」
思い出してはニヤニヤと頬が緩むのを必死に手で押えて隠す。
だって嬉しいんだもん。葉月に惚気けちゃうくらいには。
チラッとユウの方を盗み見ると、彼はまた机に伏せて眠っていた。
「え!いつの間にあんたら進展したの!?」
「し、進展っていうか……何も進展はしてないです……」
こんなことがあってもわたしとユウの関係は何も変わらない。
「そんなプレゼント、本命以外に渡さないでしょ?」
「だと思うんだけど、相手がユウだから違うのかなあって。いや、ユウが興味ない人にプレゼントなんて渡さないのは分かってるんだけどわたし幼なじみだし……その好なのかなって……」
わたしが幼なじみだからこんなに尽くしてくれるのかなって。
日頃の感謝を込めて的な?