「ダメ。絶対ダメ」
「もー、自分は彼女作るのに?」
「美蓮はずっと俺のそばにいたらいいよ」
ほら、またそうやって惑わせてくる。
幼なじみっていう関係を使って。
こんなふうになるなら幼なじみなんてやめてしまいたい。
「わたしがやだよ」
そんなの、嬉しくないもん。
“幼なじみ”としてそばにおいてくれても全然嬉しくない。
わたしは“彼女”としてユウの隣にいたいんだよ。
ユウはそんなこと知らないだろうけど。
「美蓮」
「なに」
じっ、とわたしの顔を見つめてくるユウ。
いきなりそんなに見つめないでよ。
「米粒ついてるよ」
そういって、わたしの口元に手を伸ばしてきてそのまま、料理を作るために前髪をあげていたから額が丸見えのわたしのおでこにちゅっとキスを落とした。
「っ、」
一瞬すぎて何が起こったのかわからなくて呆然としているわたしの目の前でとってくれた米粒をパクッと食べたユウ。
な、なにされた……?
おでこに……キスされた?



