美蓮side


「みーれーん」

休日の午前10時。
目が覚めて一番に視界に入ったのは幼なじみだった。

なぜだか、ユウがわたしの部屋にいる。

え、本当になんで?


「なにしてんの、こんなところで」

「昨日、家来てねって言ったのに来ないから」

「はあ?」


あ……そういえば、昨日の夜にメッセージがきて、それに対してわたしは《行かない》そう返信したはず。

なのに、なんでいるの?


「美蓮の顔みたくなった」

「なっ……」


朝から心臓に悪いこと言わないでよ。

びっくりするじゃん。


「ふあ〜〜眠い」


大きなあくびをしながらピンク色のソファにゴロンと寝転がるユウ。

ここわたしの部屋なんですけど!!
なに自分の部屋みたいにくつろいでるの!?

ていうか、彼女持ちがほかの女の子の部屋に入るとか論外すぎない?