「あ、もうすぐ授業始まる」
「はあ……」
ユウの口からため息がこぼれ落ちた瞬間、ふわりと私の身体をユウが包み込んだ。
「な、なにしてるの!?」
「充電」
「なんの!?」
「美蓮の。はい、おっけー。授業行こうっと」
そういうと、わたしを置いて歩き出す。
「ちょっと待ってよ!」
あとを追いかけるわたしにユウは体をこちらに向けずに「美蓮のサイズ感、お気に入り」とだけ言った。
ただ、そんなことなのにわたしの心は舞い上がってしまっていた。
ユウはすぐ抱きしめてくるし、甘えてくるから危険だ。
それでも、無意識にわたしがユウを求めていることは恋の魔法なのだと思う。
いつか、いつか、前を歩く少し頼りないけど男らしい背中に飛びついて愛しさで溢れて笑い合えるような、そんな関係になりたいよ。



