しょせんは幼なじみ。
一番近くにいたはずなのに今はとても遠い。
いつの間にかユウはわたしから離れていってしまった。
「なんでこんなに好きなんだろ……」
わかんない。わかんないけどすごく好きなんだ。
自分勝手で、わがままで、甘えたで、めんどくさいのに、たまに優しくて、わたしのこと大切に考えてくれてて、たまに男らしくて、どうやったってユウを超える人なんて見つけられそうな気がしないよ。
幼なじみで同じ時をたくさん過ごしてきたからなのかもしれないけど、それでもわたしはもしユウと幼なじみじゃなくてもきっと好きになってたよ。
しばらくして、保健室から出るとちょうど授業が終わったのか体操服を着た先輩たちが通り過ぎて行く。
「廣峰さん?」
名前を呼ばれて振り返ると、そこには額から汗を流した橋本先輩が立っていた。
「あ、先輩。お疲れ様です」
「もしかして昨日俺、無理させちゃったかな?ごめんね」
わたしが保健室から出てきたのを見ていたのか心配そうに眉を下げてそう言った先輩。



