「ほんと、綺麗な顔だなぁ……」
寝ているのをいいことにぽつりと呟いた。
すると、いきなり腕を掴まれてそのままぐいっと引き寄せられ、ユウの胸に飛び込むハメになった。
「……えっ!?」
「……そんなに見つめられたら眠れない」
ぼそっ、といつもより少し低い声で言葉を発したユウ。
も、もしかして起きてたの!?いつから!?
てか、見られてたの気づかれてたとか恥ずかしすぎる!!
「お、起きてたなら言ってよ」
「だって美蓮がそんなかわいい顔してみてるから」
「なっ……」
「しょーじき嫌われたと思ってた」
わたしの頭に優しく手を置いて、寂しげにぽつりと呟いた。
ドッドッドッと音を奏でながらはやく動いている鼓動はきっとわたしだけのものじゃない。
それに、ふたりきりだからなのか初めて学校の中で、下の名前で呼んでくれた。
「な、なんで?」
「だって美蓮怒ってたから」
「……」
「美蓮がいなくなるって思ったら寝れなかった」
昨日とはまるで違う弱々しいユウの姿にまたわたしはキュンとしてしまっている。
だから、絶対確信犯じゃん!って思うのにユウはきっと生まれてからずっと天然タラシだから違うんだろう。



