「な、なに急に!?」

「キスマ」


キ、キスマ!?

朝からぶっ飛んだこと言わないでよ!葉月!

いや、夜だったらいいってことじゃないけど。


「あんたの首についてる。心当たりないの?」


えぇ!?まって!!

わたしの首に今キスマークがあるの!?

え!なんで!?


頭の中で必死に昨日のことを思い返す。


『言うこと聞かない美蓮にお仕置き』


ユウの言葉が蘇ってきたのと同時に顔がぼわぁぁっと熱くなっていく。


「その顔はあるんだね」

「……犯人はユウです」

「そうだと思った。ちゃんと隠さないと大変だよ」

「葉月に言われなかったら気づかなかった」


ちゃんと鏡を見てくるべきだった……。

それにしても、眠い。

寝不足のせいなのか頭がズキズキと痛くなってきた。


「美蓮らしいわ。それで寝不足なのね」

「うん。眠い……」

「保健室でちょっと寝てきたら?」

「HR終わったら行ってくる」


その言葉通り、わたしはHRが終わると保健室に足を運んだ。