「嬉しくないよ。ほら、ご飯食べるよ」
キッチンへ行って作っておいたご飯をお皿に盛り付ける。
「素直じゃないなあ」
するとそう言いながら、ユウがわたしのほうまできてぎゅっと後ろから抱きしめてきた。
「な、なにするの……!?」
「んー、美蓮を充電中」
「何言ってんの!?」
全然意味がわからないから。
充電中ってなに……!?
しかも、いきなり抱きついてこないでよ。
もう小さい子供じゃないんだから。
「俺、美蓮の匂い好きなんだよねー」
「っ、」
「優しいのに甘い香りがする」
簡単に好きなんて言わないでほしい。
わたしの心は単純だからすぐにときめいてしまう。
「そ、そんなこと言っても何も出てこないよ」
「照れてる。かわい」
「んなわけないでしょ!」
そう言いながら、思わず後ろを振り向いてユウのほうを見てしまった。
すると、唇が触れてしまいそうなほど近い距離にユウの綺麗な顔があって、言葉を失った。
ただ、鼓動だけは早鐘を打ち始めて高鳴っている。



