幼なじみはわがまま。




「な、なに……?」


そして、扉を閉めると同時に壁にドンッと追い詰められた。

ユウは壁に肘をついているから、綺麗な顔が目の前にある。

ドキドキが最高潮まできている。


ユウってば、どうしちゃったの……!?


薄暗い部屋の中で、ユウの顔がわたしの顔にどんどん近づいてくる。


「……美蓮、耳弱いもんね」


そういうと、わたしの耳元に口を近づけ、はむっと耳を甘噛みした。


「……ひゃあっ」


思わず、力が抜ける。

だけど、それをユウが支えてくれている。

今日のユウはちょっとおかしい。

いつもはユウが甘えてくるのに今日は違う。

いったい、どうしちゃったの?


「いいね、その声」

「やだ……っ」

「なにその目。誘ってんの?」


ユウがまるでオオカミのような目をしている。

普段は甘えん坊のくせに、こんな瞳もできるんだ。


「今日のユウはおかしいよ」


「……おかしくさせてんの誰だと思ってんの?」


誰って聞かれても……わかんないよ。

彼女と何かあったのかな?