「廣嶺さんはいるの?」
「……います」
「そっか。もしかしてあの男の子かな。えーっと、あのほら髪色が明るくて、眠たそうに今日女の子と話してた子」
普通だったらそんな説明だけじゃわからないと思うけどわたしにはわかった。それがユウを指していることを。
だって、学校でのユウはすべてに興味を示さない冷たい感じに見える男の子だから。
わたしの前ではそうじゃないけどね。
「あ、たぶんそうだと思います」
「やっぱり」
「でも、よくわかりましたね」
なんでわかったんだろ?
わたしと先輩は今日知り合ったばかりなのに。
「あー、あの子さ俺と廣嶺さんが話してる時ずーっとこっちみて俺のこと睨んでたから」
「え?」
突然の言葉に思わず声を上げ、驚きを隠せなかった。
確かに今までだって変な独占欲を感じることはあったけど、それはわたしが都合よく思い込んでいただけじゃなくて本当に第三者からみてもそう見えていたんだ。
「目で殺すってあんな感じなのかなって一瞬思っちゃったよ」
困ったように笑った先輩。



