「廣嶺さんが相手でよかった」
「え?」
「だって、元気いっぱいで見てるこっちもやる気になる」
そう言って先輩が優しく微笑んでくれる。
その笑顔にわたしの頬を自然と緩む。
きっと橋本先輩は女の子たちに人気なんだろうなぁ。
きっとかわいい彼女もいるんだろうなぁ。
「ほんとですか?」
「うん。そういう子、俺好きなんだ」
「……っ、」
す、好きとか簡単に言えちゃう人!?
たぶん言うことに抵抗のない天然タラシタイプ!?
もしかして、ユウみたいな人!?……ではないか。
「あ、ごめん。なんか俺いきなり気持ち悪いやつになってるよね」
「いえ……!むしろそう言って頂けて嬉しいです!」
そういって笑うと先輩も「ごめんね」ともう一度言ってから笑ってくれた。
「先輩はきっとモテモテですよね」
こんなイケメンで性格もいい人を女の子たちが放っておくわけがない。
「まったくだよ。彼女なんていないし」
「えぇ!?」
彼女がいない……!?



