幼なじみはわがまま。




──放課後。


「美蓮ちゃん」


第3資料室に行こうと思い、教室から出ようとした瞬間ユウに声をかけられた。

今日はなんでこんなに話しかけてくるんだろう。

どうせ今から彼女と帰るくせに。


「なに?」

「夜、待ってるから」

「そんな毎日行かないよ」


行ったってユウはわたしのことを好きになってくれないもん。

だから、もう行かない。

甘やかすのも甘やかされるのも、もうやめないと。


「んーん、待ってる。変な人に襲われないでね」


それだけいうとユウは歩きだし、少し先で待っていた彼女の元へいき、二人は手を繋いで帰って行った。


なによ……なんでわたしばっかりこんな気持ちになってるの?


ユウなんて、知らない。


家にも行かないんだからね。

いつまでも都合のいい女じゃいられない。


そんな気持ちを抱えながら、第3資料室まで向かった。


教室に着くと、そこには橋本先輩と先生がもうすでにいた。