幼なじみはわがまま。




な、な、なんでユウが!?


学校じゃあ必要最低限にしか声をかけてこないのに。


手に持っていたのは英語のノートでさっき頭の上に乗せられたのはこれなのだと思った。


「美蓮ちゃん、英語のノートみせて」

「え?」


そんなのいつもその辺の男子に頼んでたじゃん。

なのになんで今日はわたしなの?

全然わかんないよ。

ユウは学校で、わたしのことをちゃん付けで呼ぶ。

それにも距離を感じさせられる。


「はやく。見せてくれないとかほんとありえないからね」

「えっ、いや。なんで?いつもは……」

「気分」


き、気分!?

はぁぁ……そうだ。

この人は自分勝手でわがままな人なんだった。


「はいはい。どうぞ」

「さんきゅ、美蓮ちゃん」


それだけいうと、自分の席に戻っていった。

でもわたしの英語ノートを開こうとはせずに、むしろ、下敷きにして腕を乗せて眠っている。


え、なんで寝てるの?書くんじゃないの?


幼なじみだけど、そういうところは本当に何を考えているのかさっぱりわからない。