「まあ、でも学校じゃ冷たいもんね」
「そうなんだよ。家じゃ激甘なのに。きっと二重人格ってやつだよ」
ぽんぽん、と不満が出てくる。
だって、嫌なんだもん。
ユウが他の女の子と一緒にいるなんて。
「それなのになんで彼女なんて作るんだろうね」
「知らない。わたしは幼なじみとしていいように使われてるんだよ」
頬杖をついて、ユウのほうをジッと見つめる。
何考えてるのか全然わかんないよ。
「うーん、私には美蓮が本命だと思うけどね」
「ないないない」
わたしのことなんて何とも思ってないんだよ。
「そんなのわかんないよ〜〜」
「はぁ〜〜わたしにも王子様現れないかな」
あんなひっどいわがまま幼なじみなんて綺麗さっぱり忘れさせてくれる素敵な人。
「美蓮かわいいからその気になればすぐできるよ」
葉月はなぜか少し大きな声でそう言った。
すると、頭の上に何かが乗せられた。
「な、なに!?」
何が降ってきたの!?
そう思って、上を向くと眠そうに目を擦ってこちらを見ているユウが立っていた。



