幼なじみはわがまま。




「ユウ。ユウってば」


肩をトントンと叩くと、「あー、ごめん。寝てた」という声が聞こえてきた。


そりゃあ、眠いよね。

いつも起きてないもん。ってわたしってば甘やかしてどうすんの!


はあ〜〜ほら、こういうところじゃん。

わたしが都合のいい女になっちゃう理由。


「ね、寝ちゃダメでしょ!」

「美蓮がいると安心して余計に眠くなる」


くっそ〜〜!!この無自覚野郎!!

いや、もはやこれは確信犯なのか?

でも、どっちみちわたしの鼓動は高鳴っている。


「はい、とめれた!」


ボタンをとめおわったわたしはポンッとユウの胸を叩いた。


「ありがと。美蓮」


そういってわたしの頭を優しく撫でてくれる。

ただ、それだけなのに胸がキュンとしている。


なんでこんなに好きなんだろう。

なんでこんなにユウじゃないとダメなんだろう。


「……ズルい」

「ん?」

「ユウはいつもズルいよ」


なんで彼女なんて作っちゃうの。

わたしでいいじゃん。こんなに近くにいるのに。