「早く離して!」
「んじゃあ、カッターシャツ取って」
そういって、少し力を緩めてくれたのでわたしは腕を伸ばして近くにあったカッターシャツをとって渡した。
すると、満足そうに笑い、解放してくれた。
まだドクンドクンと早いリズムで音を奏でている鼓動。
本当はもっと、そう思ってしまっていた自分を殴りたい。
ユウは着ていたTシャツを脱いで、カッターシャツを着た……のはいいけど、なぜかボタンをとめずにこちらをじっと見つめてくる。
チラッと見える腹筋にまたわたしの鼓動ははやくなる。
せっかくさっき静かになったと思ったのに!!!
ていうか、そんな見つめてこないでよ!!
「な、なに」
「ん」
そういってわたしに両手を広げてくる。
「いや、意味がわからない」
「ボタンとめてよ」
「は?」
あんたは一体何歳なの?
ボタンくらい自分でとめれるでしょ。
「ねえ、早く。遅刻しちゃう」
「いやそのくらい自分で……きゃっ!」
言葉の途中でユウに腕を引っ張られて、顔がユウの筋肉が程よくついた胸元に寄せられた。



