「ユウが悪いんだからね」
「人のせいにしないでよ。ごちそうさまでした」
そう言いながら、ユウは食べ終わった食器をシンクまで持っていき、もう一度わたしの前に座った。
「だってほんとにユウの……」
「よしよーし」
そういってわたしの頭に手を伸ばして優しく撫でる。
ユウはわたしに甘えてくるけど、わたしもユウに甘えてしまっている部分もある。
ユウはこうしてわたしのことを甘やかしてくれる。生活面は何も出来なくてわたしに頼ってばかりのくせにたまにこうやって甘やかしてくれるのがたまらない。
ユウのほうをみると、とてつもなく優しい表情をしていてまた好きが溢れて募った。
「美蓮って、ほんとかわいいね」
「そんなこと言っても明日起こしに来ないからね」
「あ、バレた?」
「バレバレだよ」
どうせ、起きれないから起こしに来て欲しいんでしょ。
今日も遅刻してきたんだから。
明日遅刻したらまた先生と一緒に放課後掃除しないといけないからどうしても起きなきゃいけないんだろう。
「ね、頼むよ。美蓮」
「自分で起きないと意味無いじゃん」
「美蓮が起こしてくれたら起きれるんだよ」
なによそれ……。
と思いながらも「わかったよ」と首を縦に振ってしまっている自分が一番嫌だ。
はあ……またユウのペースに巻き込まれてる。



