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「ふう…」
今しがた読んでいた小説の結末を見終えて、ぐっと伸びをする。気付けばあれから何時間も経っていた。家で読む用にとってある本を1冊だけ残して、読み終わった本を本棚に戻すため立ち上がる。
それにしても、こんな穴場の図書館があったなんて…。
利用する人もあまり居ないし、管理人のような人は受付以外に見当たらない。人の視線がついつい気になるタイプの自分としては、心行くまで本に没頭できる絶好の場所だ。
本の背をひっくり返しながら元あった本棚の番号を探す。目的の本棚を見つけて、本を挿し入れようとすると返ってきた、つっかえる感触。
「うん?」
屈んで覗き込んだ、ちょうどこの本が入るだけのスペースが空いている本棚の、その空間の奥に、白い何かが見える。
「ふう…」
今しがた読んでいた小説の結末を見終えて、ぐっと伸びをする。気付けばあれから何時間も経っていた。家で読む用にとってある本を1冊だけ残して、読み終わった本を本棚に戻すため立ち上がる。
それにしても、こんな穴場の図書館があったなんて…。
利用する人もあまり居ないし、管理人のような人は受付以外に見当たらない。人の視線がついつい気になるタイプの自分としては、心行くまで本に没頭できる絶好の場所だ。
本の背をひっくり返しながら元あった本棚の番号を探す。目的の本棚を見つけて、本を挿し入れようとすると返ってきた、つっかえる感触。
「うん?」
屈んで覗き込んだ、ちょうどこの本が入るだけのスペースが空いている本棚の、その空間の奥に、白い何かが見える。
