目が覚めると、朝だった。昨日よりも体が楽になった。よかったぁ、これで凜華ちゃんの看病が出来る。
「凜華ちゃんのところへ行こうかな。」
いつも、と言っても数日間隣に布団を敷いて凜華ちゃんが寝ていたのに、今日はいなかったから変な感じがした。たった数日間なのにね。
「失礼します、凜華さんに会わせて下さい。」
「ええよ。入って。早かったですね。」
山崎さんの声。スーッと静かに襖を開けて、凜華ちゃんの隣に正座をする。
「幸い傷は浅かったけど、随分長いこと斬られとるさかい、しんどいんやと思う。」
「ッ…、凜華ちゃん早く目を覚ましてください。」
かなりしんどそうで、汗をかいていた。
「僕、水を汲みに行ってきますね。」
「かたじけない。」
桶を持ち、井戸まで水を汲みに行く。
歩く僕に話しかけてきた人がいた。
「沖田さん、すいません、少しいいですか?」
誠華さんだった。僕は『少しなら』と言い、数分間だけ話をした。
水を汲む時、先程の会話を思い出す。
『私ね、最初沖田さんのことすっごく恨んでたんです。でもね、よく考えたら、凜華はそれで死んでも納得いくから斬られに行ったんじゃないかなって思ってね。だから今は沖田さんに感謝してる。ありがとう、凜華の大切な人になってくれて。』
『大切な人って、言い過ぎですよ。』
『言い過ぎじゃないです。それがたとえ仲間に対する感情だろうと、家族に対する感情だろうと、恋愛感情だろうと…。私ね、この人の為になら死ねるって、思った瞬間にその人は大切な人になるんだと思う。だから、沖田さんは凜華にとって大切な人なんじゃないかな。あ、沖田さん忙しかったんですよね、では、失礼しました。』
僕は誰の為なら死ねるだろうか。ここの仲間?姉上?うん、そうだよ。ここの仲間と姉上の為なら死ねるや。あ、あと周斎先生の為に死ねる。あと人に関わらず子供なら誰でも。
この人たちのことを大切な人っていうんだ。
気づいたら水を汲み終わり、ぼーっとしていた。
「あっ、早くしなきゃ!」
水がこぼれそうな勢いで走り、凜華ちゃんのいる部屋まで急ぐ。
「お、お待たせしました。」
「いつまでかかっとんねん。」
「ははっ、すいません、途中で誠華さんにあって…。」
「ははってなんやねん。まぁええわ。」
自分の手ぬぐいを水につけて絞り、凜華ちゃんの額にのせる。
そしたら、急に、
「俺さ、凜華さん正直助からんか思うた。でもな、誠華さん凄かったで。みら…」
「それ、どういうことですか?!」
「最後まで話を聞けや。未来の医学は発達しとった。」
「だから、助かったんで。」
そんな…
「だから、大きな怪我とかは誠華さんに連れていけ。俺は医者の息子といえ所詮息子。誠華さんは未来で医者を目指しとったさかい…。」
「山崎さん、これからもよろしくお願いしますね。あなたも医学の知識はあるんですから、自信無くさないでくださいね。」
「そうやな。って、少し前まで潰れそうだったやつに言われとうないわ!」
「あははははは、それもそうですね。では、私はこれで、失礼しました。」
部屋を出ようとした時、止められた。
「まて、凜華さん、連れて行ってくれんか?いつものところの方が落ち着くやろうし。」
「そういうことなら…。喜んで!」
本当に嬉しい。嬉しかった。そんな僕に…、
「ただし、半刻に一回見に行くさかい、部屋を綺麗にしておけよ。」
「え、う、まぁ、いいですよ。凜華ちゃんの為なら…。」
そういうことで凜華ちゃんを預かることになりました。切り傷が広いから抱いて運べないので担架に乗せて運ぶ。もちろん山崎さんに手伝ってもらいました。
運ばれた凜華ちゃんを見て泣きそうになる。
「凜華ちゃん、早く起きてください…」
そう呟きながら髪を撫でる。
「ボサボサになってしまいましたね、髪。」
自分の櫛で軽く彼女の髪を梳かす。
「今くらい、泣いてもいいですよね。」
誰も答えないけれど、凜華ちゃんの横になる布団に顔を押し付けて泣いた。彼女に当たらないよに、顔を布団に押付けた。
それをチラッと見た土方は
「総司も大人になったな。」
と、誰にも聞こえないような声で呟いた。
そして、
「総司、お前の任務はこいつが起きるまでこいつの面倒を見ることだ。」
とトシさんは言い、
僕は
「ありがとうございます。その任務、全力で務めます。」
と答えた。涙ぐんだ声で。
するとトシさんは何も言わずにその場を去っていった。
いつまでも泣いてはいられないと思い、立ち上がる。
「誠華さん、呼んできますね。」
何故かって、着替えさせるため。汗のせいで着ている浴衣はぐっしょりだった。ここから離れては行けないと思い
「誠華さーん!ちょっと浴衣持って来てくださーい!」
そう叫んだら、誠華さんと一緒にトシさんも来た。
「うるさいわ!もう少し静かにしろ!近所迷惑だろ!」
と、少し怒られました。もちろん部屋の外でですよ。でも、その後、誠華さんに僕は呼ばれ、
「沖田さん、今回は私が着替えさせるのですが、今日の夜は私も桜華も巡察で…。今夜は沖田さんにお願いしたいのですが…。」
え?顔が真っ赤になっているかもしれない。
「それって僕が男だっていうことを知っての上での判断ですよね。」
「もちろんそうです。凜華の面倒を見る係なので頼みました。あと、山崎さんも治療の時に見てるんですから大丈夫ですよ。」
山崎さんは大丈夫でも僕は無理かもしれない。
「まぁとにかくその辺は大丈夫なんで、今回は手順を見ておいてくださいね。」
少し離れたところで教えてもらった。
「浴衣を脱がせて、晒しを外して、新しいのを巻いて、浴衣を着せるだけです。」
そう言って誠華さんはちゃっちゃと済ませて部屋を出た。僕はこれを夜にやるのか?うわ、無理。
こうゆう時は、
「寝よう!」
その後、目が覚めたら夜だったとさ。
「着替えさせなきゃあぁぁ。」
嘆いたってもう遅い。ここは覚悟を決めて、
「仕方ない、やりますか……。」
できるだけ冷静に浴衣を脱がせる。そしてサラシをとる。それが終わった頃だった。
パチッ
え?
「凜華ちゃん、凜華ちゃん!よかったぁ目が覚めましたね。」
安心で脱力すると、
「あ、はい。って、なんで裸なのぉ?!」
動こうとしたけど痛みで動けなかったみたいです。
「すいません、誠華さんに頼まれて…。断ったんですけどね。」
「ス、すいません、勘違いしてました。は、恥ずかしいので早く着せてください。」
「はいはい、わかりました。」
なんて言いながら僕も凜華ちゃんも顔が真っ赤です。
「はい、終わりましたよ。」
「ありがとうございます。寝ますね。」
「そうしてください。」
恥ずかしさからまともな会話ではないが、何とか会話をした。
凜華ちゃんが寝た時、僕はトシさんの部屋に報告をしに行った。
「そうか。良かったなぁ。誠華が帰ったら伝えとくよ。」
「ありがとうございます。」
そうして寝るために部屋へ帰るのだが、
『恥ずかしすぎて寝れない!』
そう思ったのであった。
次の日…、総司の目にはクマができていた。
それを見た土方は…うぶだな、童貞か?いや、どっちでもいいか。と思った。(原田も)
そしてその日の朝、凜華の見舞いに土方は行ったのだが、ちょうど誠華が来ていたと言う。そして…
「誠華姉なんであんなこと頼むの?!恥ずいじゃん!そのせいで一回も沖田さんとまともに会話できてないんだからね!」
凜華がそう誠華に怒っていた。もちろん顔は真っ赤。恥ずかしさで。
「男所帯なんだからしょうがないでしょ。山崎さんも寝不足だったし、いちばん色気のない沖田さんにしてあげただけでもありがたいと思って。」
そう誠華は言い返す。
それを見た土方は…凜華もうぶだな、あいつ、生娘か?(原田も)
土方と原田の脳内を見た筆者は…おめーら変態すぎるだろ。モテるからって尋常じゃないぞ。一回医者にかかった方がいいのではないか?と思いました。
「凜華ちゃんのところへ行こうかな。」
いつも、と言っても数日間隣に布団を敷いて凜華ちゃんが寝ていたのに、今日はいなかったから変な感じがした。たった数日間なのにね。
「失礼します、凜華さんに会わせて下さい。」
「ええよ。入って。早かったですね。」
山崎さんの声。スーッと静かに襖を開けて、凜華ちゃんの隣に正座をする。
「幸い傷は浅かったけど、随分長いこと斬られとるさかい、しんどいんやと思う。」
「ッ…、凜華ちゃん早く目を覚ましてください。」
かなりしんどそうで、汗をかいていた。
「僕、水を汲みに行ってきますね。」
「かたじけない。」
桶を持ち、井戸まで水を汲みに行く。
歩く僕に話しかけてきた人がいた。
「沖田さん、すいません、少しいいですか?」
誠華さんだった。僕は『少しなら』と言い、数分間だけ話をした。
水を汲む時、先程の会話を思い出す。
『私ね、最初沖田さんのことすっごく恨んでたんです。でもね、よく考えたら、凜華はそれで死んでも納得いくから斬られに行ったんじゃないかなって思ってね。だから今は沖田さんに感謝してる。ありがとう、凜華の大切な人になってくれて。』
『大切な人って、言い過ぎですよ。』
『言い過ぎじゃないです。それがたとえ仲間に対する感情だろうと、家族に対する感情だろうと、恋愛感情だろうと…。私ね、この人の為になら死ねるって、思った瞬間にその人は大切な人になるんだと思う。だから、沖田さんは凜華にとって大切な人なんじゃないかな。あ、沖田さん忙しかったんですよね、では、失礼しました。』
僕は誰の為なら死ねるだろうか。ここの仲間?姉上?うん、そうだよ。ここの仲間と姉上の為なら死ねるや。あ、あと周斎先生の為に死ねる。あと人に関わらず子供なら誰でも。
この人たちのことを大切な人っていうんだ。
気づいたら水を汲み終わり、ぼーっとしていた。
「あっ、早くしなきゃ!」
水がこぼれそうな勢いで走り、凜華ちゃんのいる部屋まで急ぐ。
「お、お待たせしました。」
「いつまでかかっとんねん。」
「ははっ、すいません、途中で誠華さんにあって…。」
「ははってなんやねん。まぁええわ。」
自分の手ぬぐいを水につけて絞り、凜華ちゃんの額にのせる。
そしたら、急に、
「俺さ、凜華さん正直助からんか思うた。でもな、誠華さん凄かったで。みら…」
「それ、どういうことですか?!」
「最後まで話を聞けや。未来の医学は発達しとった。」
「だから、助かったんで。」
そんな…
「だから、大きな怪我とかは誠華さんに連れていけ。俺は医者の息子といえ所詮息子。誠華さんは未来で医者を目指しとったさかい…。」
「山崎さん、これからもよろしくお願いしますね。あなたも医学の知識はあるんですから、自信無くさないでくださいね。」
「そうやな。って、少し前まで潰れそうだったやつに言われとうないわ!」
「あははははは、それもそうですね。では、私はこれで、失礼しました。」
部屋を出ようとした時、止められた。
「まて、凜華さん、連れて行ってくれんか?いつものところの方が落ち着くやろうし。」
「そういうことなら…。喜んで!」
本当に嬉しい。嬉しかった。そんな僕に…、
「ただし、半刻に一回見に行くさかい、部屋を綺麗にしておけよ。」
「え、う、まぁ、いいですよ。凜華ちゃんの為なら…。」
そういうことで凜華ちゃんを預かることになりました。切り傷が広いから抱いて運べないので担架に乗せて運ぶ。もちろん山崎さんに手伝ってもらいました。
運ばれた凜華ちゃんを見て泣きそうになる。
「凜華ちゃん、早く起きてください…」
そう呟きながら髪を撫でる。
「ボサボサになってしまいましたね、髪。」
自分の櫛で軽く彼女の髪を梳かす。
「今くらい、泣いてもいいですよね。」
誰も答えないけれど、凜華ちゃんの横になる布団に顔を押し付けて泣いた。彼女に当たらないよに、顔を布団に押付けた。
それをチラッと見た土方は
「総司も大人になったな。」
と、誰にも聞こえないような声で呟いた。
そして、
「総司、お前の任務はこいつが起きるまでこいつの面倒を見ることだ。」
とトシさんは言い、
僕は
「ありがとうございます。その任務、全力で務めます。」
と答えた。涙ぐんだ声で。
するとトシさんは何も言わずにその場を去っていった。
いつまでも泣いてはいられないと思い、立ち上がる。
「誠華さん、呼んできますね。」
何故かって、着替えさせるため。汗のせいで着ている浴衣はぐっしょりだった。ここから離れては行けないと思い
「誠華さーん!ちょっと浴衣持って来てくださーい!」
そう叫んだら、誠華さんと一緒にトシさんも来た。
「うるさいわ!もう少し静かにしろ!近所迷惑だろ!」
と、少し怒られました。もちろん部屋の外でですよ。でも、その後、誠華さんに僕は呼ばれ、
「沖田さん、今回は私が着替えさせるのですが、今日の夜は私も桜華も巡察で…。今夜は沖田さんにお願いしたいのですが…。」
え?顔が真っ赤になっているかもしれない。
「それって僕が男だっていうことを知っての上での判断ですよね。」
「もちろんそうです。凜華の面倒を見る係なので頼みました。あと、山崎さんも治療の時に見てるんですから大丈夫ですよ。」
山崎さんは大丈夫でも僕は無理かもしれない。
「まぁとにかくその辺は大丈夫なんで、今回は手順を見ておいてくださいね。」
少し離れたところで教えてもらった。
「浴衣を脱がせて、晒しを外して、新しいのを巻いて、浴衣を着せるだけです。」
そう言って誠華さんはちゃっちゃと済ませて部屋を出た。僕はこれを夜にやるのか?うわ、無理。
こうゆう時は、
「寝よう!」
その後、目が覚めたら夜だったとさ。
「着替えさせなきゃあぁぁ。」
嘆いたってもう遅い。ここは覚悟を決めて、
「仕方ない、やりますか……。」
できるだけ冷静に浴衣を脱がせる。そしてサラシをとる。それが終わった頃だった。
パチッ
え?
「凜華ちゃん、凜華ちゃん!よかったぁ目が覚めましたね。」
安心で脱力すると、
「あ、はい。って、なんで裸なのぉ?!」
動こうとしたけど痛みで動けなかったみたいです。
「すいません、誠華さんに頼まれて…。断ったんですけどね。」
「ス、すいません、勘違いしてました。は、恥ずかしいので早く着せてください。」
「はいはい、わかりました。」
なんて言いながら僕も凜華ちゃんも顔が真っ赤です。
「はい、終わりましたよ。」
「ありがとうございます。寝ますね。」
「そうしてください。」
恥ずかしさからまともな会話ではないが、何とか会話をした。
凜華ちゃんが寝た時、僕はトシさんの部屋に報告をしに行った。
「そうか。良かったなぁ。誠華が帰ったら伝えとくよ。」
「ありがとうございます。」
そうして寝るために部屋へ帰るのだが、
『恥ずかしすぎて寝れない!』
そう思ったのであった。
次の日…、総司の目にはクマができていた。
それを見た土方は…うぶだな、童貞か?いや、どっちでもいいか。と思った。(原田も)
そしてその日の朝、凜華の見舞いに土方は行ったのだが、ちょうど誠華が来ていたと言う。そして…
「誠華姉なんであんなこと頼むの?!恥ずいじゃん!そのせいで一回も沖田さんとまともに会話できてないんだからね!」
凜華がそう誠華に怒っていた。もちろん顔は真っ赤。恥ずかしさで。
「男所帯なんだからしょうがないでしょ。山崎さんも寝不足だったし、いちばん色気のない沖田さんにしてあげただけでもありがたいと思って。」
そう誠華は言い返す。
それを見た土方は…凜華もうぶだな、あいつ、生娘か?(原田も)
土方と原田の脳内を見た筆者は…おめーら変態すぎるだろ。モテるからって尋常じゃないぞ。一回医者にかかった方がいいのではないか?と思いました。
