耐雪梅花麗〜愛〜

屯所についたら最初に桜華ちゃんに会った。今一番会いたくなかった人の一人。でも、僕は言った。

「トシさんを呼んでください!凜華ちゃんが!」

そしたら、桜華ちゃんは真っ青になってトシさんの部屋へ走った。

「副長!早く!凜華が!」

「何?!医務室に伝えろ!」

「医務室が分からないんですよ!」

「なら俺が伝える!桜華はここに居ろ!」

医務室に運んでいる途中に聞こえた声。ここまでは予想内。でも、次に聞こえたのは意外な声。

「私もついていきます。」

誠華ちゃんの声だった。

「医務係の邪魔になるだけだ。よせ。」

「未来では医学を学んでおりましたので。まだ学生ではありますが、臨床実習中でした。」

「できるのならいけ。ただ、無理そうなら戻ってこい。」

「わかっております。」

そうとだけ言った。あとはよく分からないけど、途中でトシさんに会った。

「後で話を聞かせてくれ。」

その後、トシさんは医務室へ走る。伝達しなくては行けないからね。僕と利根さんも出来るだけ早くと医務室へ急ぐ。医務室と言っても簡易的だけど。

そして医務室前に待っているのは山崎烝。医務係兼監察方。

「すいません、お願いします。」

「わかりました。ありがとうございました。では、ここでお引き取り下さい。」

ここでは医務に集中するために関係者と助手以外は入らないことになっている。

でもここに、異彩を放つ一人の女…誠華ちゃんが来た。

「私、入ってもいいですよね。医者のようなもんなんで。土方副長の許可もおりていますよ。」

たくさんの道具とかを持って、白い変わった着物を着ている。

「副長の許可があるのなら…。どうぞ。」

「決してここに入らないでくださいね。沖田さん。」

誠華さんはそう言った。

医者の見習いみたいな感じと解釈していたけれど、その姿は本当の医者よりずっと凛々しかった。