「誠華姉、起きて!」

「へぇ?なにぃ?帰るのぉ?まだ飲みたい。」

「もう飲めないでしょ!早く!起きて!ほら水!」

「わかったよぉ。帰る帰る。」

水を飲ませて立たせる。そう、起きたら帰るまでずっとたっとくルールだ。

いや、そんな中でなかなか起きない強者がいる…そう

「桜華ー!起きろー!」

なっかなっか起きない桜華ちゃん。黒笑

そして…

「総司…起きるんだ…。」

なかなか起きない沖田さん。斎藤さん可哀想。

斎藤さんはここの中で一番酒に強いらしい。ちなみに二番目は山南さん。

って言うかねぇ、意識があるとはいえ私だって酒が回ってんだから早く起きろや!


「あーもー!嫌だー!早く起きて!」

自分でもだんだん口調が強くなっていることが分かる。

「起きようか、桜華ちゃん?」

そう、イライラMAXはこの敬語&黒いオーラで攻撃。

「はははははいっ!すいません!おきましゅ!」

やっと起きたか、

「ハイ水、飲んで。」

「はい…。」

水を含むと元の桜華…ではないけどナチュラルハイの桜華になった。

沖田さんもさっき起きてたし、帰るか。少しふらつく足を運び、屯所へ帰ることにした。…その前に


「左之さん、副長…。」

左之さんは飲みすぎで、副長は酒に弱いからこうなったらしい。

二人ともおぶられながら籠へ運ばれる。いつものことらしい。

「籠には俺が着きます。」

ということで籠の護衛は斎藤さん。

私はと言うと…

「ちょっとー、凜華ちゃんと歩いてよォ。」

「凜華姉ゆっくり歩こぉ。」

誠華姉と桜華と歩いています。黒笑

いや、乙女島田結ってる振袖着た武家娘が夜道をフラフラしながら歩くってどう考えてもおかしいでしょ。

「二人ともちゃんと歩いて!」

「ええー、歩いてるじゃん。」

これじゃあどうも屯所までこの状態らしい。

周りの皆さんもこの有様に絶句。

「誠華ちゃんも桜華ちゃんも凄い飲みっぷりでしたもんね。」

と山南さん。すいません、皆さん、迷惑かけて。

「今日は平和だな…。」

奇跡的に屯所まで不逞浪士に会わず、無事に帰ってきた。

「とっとと寝ろ!」

誠華(姉がついてない)と桜華を布団に押し込んで、自分も寝る。

「明日から巡察あるんだから!」

そう文句を言いながら。

それを隣の布団から聞いていた総司は

「ごめんなさい、凜華ちゃん…。」

と、苦笑していた。